2008年10月13日月曜日

ThinkPad T500のスイッチャブルグラフィックス

ThinkPad T500にはスイッチャブルグラフィックスが搭載されていて外付けグラフィックチップとチップセット内蔵グラフィック機能をWindows Vista上で動的に(再起動なしに)切り替える機能が搭載されています。

趣旨としては消費電力が多いがパフォーマンスの高い外付けグラフィックスとパフォーマンスは劣るが消費電力で有利なチップセット内蔵グラフィックスという位置づけになっているようです。グラフィックの切り替えはタスクトレイのATIアイコンからすぐに行うことができます。

このスイッチャブルグラフィックスのドライバインストール方法がどのようになっているのか不思議でしたが、ビデオドライバをインストールするとまとめてインストールしてくれるようです。だだし、このドライバはLenovoのサイトでは公開されていないらしく、プリロードされているCドライブの内容をバックアップしておかないと手に入れられなくなってしまいますので注意してください。

内蔵と外付けのグラフィックスのVistaエクスペリエンスインデックスの結果は以前報告したので、今回は使用感を記してみたいと思います。Aero程度の負荷では大きな違いはないのかと思っていましたが、実際に切り替えて使用してみると内蔵のグラフィックスは通常使用時(最大化と最小化のアニメーションなど)でもかなりのもたつきを感じることがわかりました。そんなわけでスイッチャブル可能だけれども外付けチップオンリーで運用していたのですが、次に述べる理由でBIOSの設定で外付けのみ使用可能なように切り替えて使うことにしました。

どうやらスイッチャブルで使用するとグラフィックチップ用のドライバを2つとも読み込むらしく、メモリ空間を圧迫するようなのです。特にプリインストールのOSがVista32bit版なので4GBのメモリ空間からシステムが使用するアドレス分だけ少ないメモリ要領が最終的に使用可能なものとなるのですが、スイッチャブルだと2.5GB程度、外付けのみだと3GB程度がメインメモリとして使用可能な容量となるようです。
4GBのメモリを搭載して2.5GBの使用領域はあまりにも悲しいので、どうせ使用しないスイッチャブル機能は無効にすることにしました。


スイッチャブルグラフィックスで運用しているとき


BIOSで外付けのみに設定した後

無効の仕方はBIOSでスイッチャブルを外付け(discrete)のみに設定し、いったん電源を切断(再起動だとだめっぽいです)するだけでOKのようです。

64bit版を使用すればこんなことにはならないのかもしれません。
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