2008年3月30日日曜日

Trasmeta Crusoe

Transmeta Crusoeとは(→Wikipediaだと)VLIW(Very Long Instruction Word)アーキテクチャを採用している。CMS(コードモーフィングソフトウェア)といわれるファームウェアレベルで動くソフトウェアによって各種プロセッサの命令をデコードすることができるプロセッサです。CMS用にメインメモリを10数MB(OSから認識しない領域で)使うという特徴があります。登場時期は2000年らしいです。

CMSを入れ替えることによってx86以外のアーキテクチャのCPUとして振舞うことも可能ですが、市場性の問題なのかx86プロセッサとしての使用以外は脚光を浴びることはありませんでした。

Crusoeにはノースブリッジ機能が内蔵されておりチップのフットプリント(基板占有面積)の点で他のx86プロセッサより有利で、消費電力も小さかったことからモバイル製品向けのプラットフォームとして使用されました。(ちなみにTM5800の製造プロセスは130nmです。)

パフォーマンスの点ではCMSによるデコード作業があるせいか、IntelのCPUと比較して明らかに劣っておりクロック比で半分くらいのイメージです。また、ベンチマークに出ない体感速度として「もっさり」した感じがあるといわれていました。(I/O周りをCPUでエミュレートしているためといわれています。

後継CPUとしてEfficeonが登場し、I/O周りのパフォーマンスが改善されたらしいものの、Transmetaを取り巻く事業環境の悪化(Intelの低消費電力プロセッサへの攻勢・・・超低電圧Ptentium !!!やPentium Mの登場)により、その活動範囲を狭めついには、プロセッサ事業をやめてしまいました。

Crusoeを採用したノートPC(適当に探して見つけたもの)

日立
フローラ210W NL3
フローラ220TX NP3,NP4

HP
Compaq Tablet PC TC1000 (T1.0/10X/256/30/XPT)
Compaq Tablet PC TC1000 (T1.0/10X/256/40/W/XPT/OX)

シャープ
PC-MM1-H3W, PC-MM1-H3S
PC-MM1-H5W, PC-MM1-H3E
PC-SX1-H1

富士通
FMV-BIBLO LOOX Sシリーズ
FMV-BIBLO LOOX Tシリーズ(2003年春モデルまでCrusoe)

東芝
Libretto L1/060TNCM
Libretto L1/060TNMM
Libretto L2/060TN2L
Libretto L2/060TNML
Libretto L3/060TN2L
Libretto L5/080TNKW
Libretto L5/080TNLN

ソニー
VAIO PCG-C1VJ・PCG-C1VJ/BP
VAIO PCG-GT3/K
VAIO PCG-U1
VAIO PCG-U3

カシオ
FIVA MPC-205/206
FIVA MPC-206VL
FIVA MPC-216XL

2008年3月29日土曜日

OQO model 01+の分解その2

OQO model 01+の分解を進めてみます。
以前の投稿で「まだはずしちゃだめ」というネジを取り外します。この際に注意したいのは、熱伝導グリスを用意しておかなくてはならないということです。


まずは2本のネジを外し、銅テープをヒートシンク(?)から剥がし無線モジュールのスタッキングコネクタを外します。


ヒートシンクの溝からから同軸ケーブルを外しておきます。


次にヒートシンクを外しますが、ピンコネクタ(4PIN)を傷つけないように(回転方向にこじったりしない)しつつ外します。初めて外す際はCPUに結構頑固な熱伝導グリスがついているので注意してください。

元に戻す際は逆の手順を踏みますが、CPUについている熱伝導グリスをふき取り(アルコールなどを使用するときれいに取れますが過度な力を加えてCPUコアを破損させないよう注意してください。)、CPUへの熱伝導グリスを必ず塗ってください。CPUコアの横にチップ
コンデンサが実装されているので導電性のない熱伝導グリスを使用したほうがよいと思います。

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月26日水曜日

熱伝導グリス

発熱する半導体(CPU等)を冷却する際にヒートシンクを使用して熱を逃がしますが、半導体にヒートシンクを押し付けただけでは密着が悪く熱が効率的に伝わりません。そこで熱伝導グリスと呼ばれるペーストを塗りつけることにより隙間を埋めて、熱の伝わりをよくする必要が出てきます。

今回はそんな熱伝導グリスにもいろいろ種類があるというお話です。

熱伝導グリスの性能を表す指標として「熱伝導率」というパラメータがあります。このパラメータは文字通り熱がどのくらい伝導しやすいかということを示していて大きいほど熱の伝わりが良好であることを示します。単位は「W/(m・K)」で表されます。ちなみにいくつかの物資の熱伝導率を挙げると下記のようになります。

銀:420 W/(m・K)
銅:390 W/(m・K)
アルミ:236 W/(m・K)
ダイヤモンド:1000~2000 W/(m・K)
水:0.6 W/(m・K)

ここで、3つほど熱伝導グリスを購入してきました。


(1)シリコングリス:0.9W/(m・K)・・・200円くらい(写真下)
(2)セラミックグリス:5.1W/(m・K)・・・700円くらい(写真左上)
(3)シルバーグリス:9.0W/(m・K)・・・1300円くらい(写真右上)

(1)のシリコングリスはどこでも手に入り安価ですが、他のグリスと比較して非常に熱伝導率が低いことがわかります。何でもよい場所には最適ですが、かなり発熱するCPUなどに関してはもうちょっと欲張りたいものです。導電性はありません。

(2)のセラミックグリスについては、見た目はシリコングリスと同様の白いペーストですが、熱伝導率はシリコングリスの5倍以上という値を示しています。ペーストに導電性がないのが特徴です。

(3)のシルバーグリスは3つの中ではもっとも高価ですが、熱伝導率はもっとも高い値を示しています。ただし注意が必要なのはその名のとおりペースト内に銀が入っていますので若干ですが導電性を示すということです。CPUなどでチップ抵抗などがコアの近くに実装されている場合などは細心の注意が必要です。

アルミや銅などと比較すると熱伝導グリスの熱伝導性は低いため、発熱体とヒートシンクをなるべく密着するようにし、熱伝導グリスの使用量が最小限で済むようにすることが重要です。グリスはあくまでもミクロな隙間埋めのためだけに用いられるものだということを忘れないでください。

今回購入してきたものの中ではセラミックグリスが一番使いやすそうですが、絶縁されたCPUにヒートシンクを付ける機会(このFRUナンバーを見るためには一度ヒートシンク付きファンユニットをはずす必要がありました)があるかもしれませんので、シルバーグリスも持っておくと安心です。

ダイヤモンドのパウダーが入ったペーストなどもあるようですが、熱伝導率や導電性についての表示がされていない場合があり(従来品と比較してCPU温度が**℃低下するといったような「どんな条件で比較したんだよ!」と突っ込みを入れたくなるようなことしか書いていないような商品も結構あります)何を購入したらよいのかはなかなか難しいところだと思います。熱伝導グリスに関しては客観的に比較できる熱伝導率を表示してほしいものです。

2008年3月21日金曜日

ThinkPad X40はお買い得?

秋葉原に繰り出していろいろな店を見ていると、最近はThinkPad X40の出物が目に付きます。

ThinkPad X40はIBM時代に発売(2003年末~)されたスリムなB5サイズのThinkPadで、大量に出回っているところを見るとリースアップ品だと思われます。

さて、このX40はお買い得なのでしょうか?

このPCの最大の難関は実はHDDにあります。このPCのHDDはHGSTタイプの1.8インチHDDを搭載しています。1.8インチならどのHDDも一緒だろうと思ったら大間違いで1.8インチHDDには様々なインターフェースが存在し下記のような感じとなっています。

(1)東芝タイプのP-ATA(HDDの短いほうの辺に50極のピンコネクタ・・・HDD側にリセプタクル)

(2)東芝タイプのP-ATA(ZIFタイプと呼ばれるフレキシブルケーブルを直接かませるタイプのコネクタが実装されている50極?・・・表裏に注意)

(3)HGSTタイプのP-ATA(HDDの長いほうの辺に44極のピンコネクタ・・・HDD側にピンヘッダがあり、コネクタは2.5インチのP-ATAと共通)

(4)S-ATA(1.8インチHDDではあまり見たことはありませんが、シリアルATAタイプのコネクタ)

(5)CE-ATA(MMC:MultiMediaCardのインターフェースを利用した家電向きの規格でPCでは使われていないと思います)

(1)と(3)は実質的に生産が終了しているため、程度のよい製品が手に入りにくいばかりか値段は上昇する一方です。

X40は(3)のタイプのコネクタなので、ストレージの観点からは非常に危機的な状況であるといえますが、次のような方法で回避が可能なケースがあるようです。

(a)CFをP-ATAインターフェースに変換して(ピン変換のみでOK)簡易SSDとしてHDDの代わりに使用する

(b)ThinkPadの補修部品として存在するらしい1.8インチHDD ZIFタイプとHGSTタイプのP-ATAの変換パーツを手に入れる

(c)先人の知恵を借りる(市販の変換アダプタ(これとか)を使って無理やり収める)

HDDに不安がある分、安価に手に入れられる可能性がありますので、腕に覚えのある人は挑戦してみてると楽しいのではないでしょうか?

ThinkPad関係の目次へ戻る

2008年3月20日木曜日

Windows Vista SP1の恒久化

Windows Vista SP1の恒久化とはつまり、バックアップファイルの削除といった感じでしょうか?


コマンドプロンプトから「vsp1cln.exe」で実行できるそうです。

実行後はCドライブの使用容量が17.5GB→16.8GBと700MB程度減りました。

このコマンドを実行するとSP1のアンインストールができなくなりますので不安のある人は実行しないでください。

ThinkPad UltraNavドライバ不調と修復

Windows VistaのSP1をインストールした後にThinkPadT60(2623-PKJ)のUltraNav(トラックポイントとタッチパッドがくっついたポインティングデバイス)のドライバがうまく読み込まれなくなってしまいました(カーソルはうまく動くもののスクロールが効かなくなる現象です)。

一応直す方法があるので次におかしくなったときの備忘録としてつけておきます。

(1)セーフモードで立ち上げUltraNavのドライバをデバイスマネージャで削除し再起動

(2)再びセーフモードで立ち上げPS/2互換マウスとしてドライバをインストールし再起動

(3)また、セーフモードで立ち上げUltraNavのドライバをインストールし再起動

これで今まではうまくいきました。

注意点としてはUltraNavのドライバを削除して再起動したときには(ドライバが読み込まれていないため)ポインタが動かなくなるので、キーボード操作だけで気合で操作するかUSBマウスを使用する必要があります。(一度この手順を行うとUltraNavのドライバを削除してセーフモードで起動すると勝手にPS/2互換マウスドライバを読み込んでくれるので(2)は省略しても大丈夫みたいです)

ドライバを削除した後にPS/2互換マウスドライバをインストールせずにUltraNavのドライバをインストールしたり、ドライバを削除せずにUltranNavのドライバを更新したりしようとしてもうまくいかないケースが多いようです。

ThinkPad関係の目次へ戻る

Windows Vista SP1をインストール

Windows VistaのSP(Service Pack)1がついに公開(x86用)されました。


早速ダウンロードしてインストールをしてみました(以下のスクリーンショットは一部Virtual PC内でキャプチャーしたものです)。


ダウンロードした「Windows6.0-KB936330-X86-wave0.exe」を実行するとお決まりのUACによる実行許可を求めらます。


インストール画面が表示され(「インストールする前に」をクリックするとMicrosoftのサイトにつながり注意事項等が読めます)


ライセンス条項に同意した後に


インストールが始まります。


10分くらいで再起動されました


その後は非常に長くとまっているわけではないように見えましたが、私の環境では1時間たっても全く終わらなかったので1晩放置してみました


さすがに一晩たつとインストールは終了していました。(時間はPCの環境や性能に依存すると思われます。)


ファイルのコピーは早くなったような気がする以外はインストール前後であまり変化がないような気がします。タスクマネージャの「すべてのユーザープロセスを表示」を押したときにタスクマネージャが勝手に終了してしまうのも直っていないようです。(ひょっとしてこれって私の環境に依存しているのかもしれませんが・・・。)

2008年3月17日月曜日

Windows vista SP1まだ?

Windows Vistaが発売されて1年ちょっとが経過し、恒例のSP(Service Pack)1がそろそろ公開されるようです。

一般向けのアップデートの公開は3月半ばと発表されていて、DSP版の発売が3/15ということから、「アップデートは15日にダウンロード可能になるのでは?」という期待感があったのですが、3/17 22:40現在でもまだ公開されていないようです。

Windows Updateは基本的に火曜日(毎月第2火曜日が定例アップデートの日?)に更新されるようなので、3/18(日本時間だと3/19?)は公開について期待感が高まります。

いずれにしてもSP1が公開されたら、すぐにメインマシンに適用してみたいと思います。

こういう堪え性のないすぐやってみてしまう人のことをアーリーアダプターというのでしょうか?

2008年3月15日土曜日

ThinkPad X300について

最近やたらとレビュー記事を見るLenovo ThinkPad X300についてちょっと考察してみたいと思います。

ThinkPad X300は「X」シリーズの呼称となっていますが、既存のXシリーズが12.1インチ液晶パネルを搭載しているのに対して13.3インチ液晶を搭載しているため14.1インチと15.4インチの液晶を持つTシリーズとXシリーズの中間を狙ったようなラインナップです。実際Lenovoでもそういった位置付けとなっているようです。

個人的にはノートPCは家で据え置きでの使用がメイン(持ち運びは別に用意したい)なのでX300のように携帯性を高めてスペックを抑え気味(CPUが1.26GHzのCore2Duoとかチップセット内蔵ビデオ機能とか)にするのは、コンセプトとしては若干マッチしないものの、強度を犠牲にせずに薄くしていく技術を他のシリーズにフィードバックして、スペックを抑えずにしっかりとしたつくりのThinkPadができるなら大歓迎です。T400(そんなの出るのか?)に期待したいところです。

最近のLenovoの日本版のラインナップが非常に寂しい(アメリカ等と比較して値段はともかくバリエーションが少ない)のが残念なところです。

ThinkPad関係の目次に戻る

OQO model 01+でWindows Vistaは使える?

Windows VistaをインストールしてみたOQO model 01+ですが、使用感はどうなのかということを見てみました。

まずは、ハードウェア関係をどの程度認識しているのでしょうか?


上記のようにCPUに関してはきちんと認識しているようですので、Crusoeもまだ見放されてはいないようです。


デバイスマネージャでは、上のようになっています。

使えているように見えるデバイス
  スティックポインタ
  IEEE1394ポート
  USBポート
  キーボード
  CPU

使えないデバイス
  サウンド
  Bluetooth
  ディジタイザ
  無線LAN

不完全だけれど使えるデバイス
  ビデオチップ(標準のVGAドライバで動作)

Longrunの設定変更ユーティリティーやディスプレイの回転ソフトなどは使えない見込みのため、Windwos XPでの使い勝手はだいぶ低下するようですが800x480の解像度は標準ドライバで対応できました。

また、Silicon motionのLYNX 3DM+についてはVista用ドライバは見当たりません。Silicon motionのサイトで配布中のv263(XP用)のドライバをインストールしたところ起動でブルースクリーンしなくなるため導入しないほうがよいでしょう(セーフモードでドライバを削除することで復帰しましたが・・・)。DirectX6世代の省電力グラフィックチップだとこんなものかもしれません。


エクスペリエンスインデックス(1.0~5.9)については上のように最低値の「1.0」でした。

まぁ、Vistaの導入はお勧めしないという当たり前の結果が導き出されました。CrusoeのLongrun関係のユーティリティーソフトも開発されているとは思えませんのでこちらの面からもあきらめたほうがよいように思います。ちなみに、起動しているだけでファンは結構回りますのでいろいろなプロセスが動いているのだと思います。

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月12日水曜日

OQO model 01+にWindows Vistaを(続編)

前回 OQO model 01+にWindows Vistaをインストールしようと思ったものの断念してしまいましたが、いろいろ調べていくうちに少なくともBeta1のころにはSilicon MotionのLynx 3DM(+)のドライバが含まれていたらしいことがわかったため、再度挑戦してみることにしました。

まずは、おさらいということでOQO model 01+に光学ドライブを取り付けWindows VistaのDVD(ThinkPadに付属していたAnytime Upgradeのものです)からブートさせてみました。前回同様真っ暗なままでしたが、よくよく見るとドライブはずっとBusyを点滅させており、起動している感があったためしばらく待ってみました。

およそ10分くらい待った後にインストール開始の画面となりました。どうやら「Windows is loading files ...」という表示が出るらしいですが、表示領域が小さすぎて見えなかったみたいです。

その後の流れは下にスライド形式で並べてみました。(スクリーンショットの下の黒い部分はOQO model 01+では解像度の関係で表示されない部分です。ちなみにスクリーンショットはVirtual PCにインストールする途中のものです。


まずは、インストール言語とキーボードの配列を聞かれます。


ここは日本語と英語キーボード(101/102)を選択しておきます。


今すぐインストールを押します。


体験したいだけなのでプロダクトキーは入れません。したがってオンラインでライセンスの確認もしません。


入力していないのだから放っておいてほしいです。


インストールしたいエディションを選択します。(Starter Editionが気になりますが、使い慣れたBuisinessで体験することにしました。


ライセンスに同意にチェックを入れます。


カスタムしか選べないのでカスタムで行きます。


インストールする場所を選択します。


すでにインストールするパーティションを用意してあるわけではないならパーティションを新規に作ってそこを選択します。


しばらくはインストールプロセスが勝手に進みます。


ユーザー名等を聞いてきます。


必要事項を記入して先に進みます。


PCの名前と壁紙を設定します。


Windows Updateの設定をします。とりあえずはアップデートされまくっても困るので「後で確認」を選択


タイムゾーンを選択します。


PCの使用場所を選択します。とりあえず家庭で良いのでは?


インストール終了ですが、この後にPCのパフォーマンスを測定するので、もうちょっと待つ必要があります。

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月11日火曜日

OQO model 01+のキーボードの操作感改善


OQO model 01+のキーボードは金属ドームのスイッチの上にシートをかぶせたタイプのものとなっていてキーを押したときにプチプチとした感触があり打鍵感は決して悪くないのですが、キーストロークがあまりない上にあまり出っ張っていないためキーの押しそびれが結構あります。

キータッチを改善できないかと思いつつ文房具屋でシールを探したりしていたのですが、ポケゲーことpocketgamesさんで見つけたポケットタッチTG/NX (キータッチ改善ツール)が用途にぴったりな感じだったのでNX用の方を購入してみました。

このポケットタッチNXは透明な凸レンズのような形状をしたシールで、木工用ボンドを乾かしたような感じですが、厚みはOQO model 01+にぴったり(キーボードをスライドさせても強くこすらない)です(自作してこの精度を出すのはなかなか大変そうです)。

シールは透明なシートに貼り付けてあり、シートは2枚付属しています。各シートには次のような形状・枚数のシールが貼り付けられています。

・3.5mm径の小さい円形のもの(36個・・・2つは小さなポッチ付き)
・4mm径の少し大きな円形もの(6個)
・長丸形状のもの3種
  3.5mm X 7.5mmが3枚
  3.5mm X 11mmが3枚
  3.5mm X 14mmが3枚

OQO model 01+に使えるのは厚みの関係から3.5mm径の34個(ポッチつきは駄目)です。
全部のキーに貼ってもよかったのですが、ポッチ付きが使えなかったので使用上区別できると便利そうな次のキーに貼り付けました。

左右クリックキー、ESC、TAB、SHIFT、FN、CTRL、ALT、SPACE、←、↑、↓、→、ENTER、BS、F、J、5、-、+

貼り付けたことで確実にキーを押しやすくなったように感じます。

特にキーのシートが長丸形状となっているSHIFTキー等は金属ドーム自体は他のキーと同じで円形なので端の方を押すと空振りになっていましたが、シールを貼ることで金属ドームの上を確実に押せるようになりました。

全部のキーに展開した方が良いかどうかは使っていくうえで考えます。

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月9日日曜日

OQO model 01+ バッテリーのリフレッシュ

OQOmodel 01+のバッテリーはリチウムポリマー(LiP)なのでニッケル水素電池のようなメモリー効果はありませんが、充放電制御用のマイコンが間違った学習を行ってしまうと、メモリー効果に近い現象(容量が残っているのに残量がないと表示したり、容量が残っていないのにまだ残っているような表示をしたり)が発生することがあります。

こういう場合は下記のとおりにすることで、充放電制御用マイコンをリフレッシュすることができます。

(1)バッテリーで起動する

(2)BIOSのバッテリー容量が表示される画面(BIOSに入ってすぐのところ)を表示

(3)電源が切れるまで放置

(4)充電できるところまで充電する

これで容量を学習し、間違った残量表示をしなくなると思います。初めて使うバッテリーなどはこの方法でリフレッシュしておいた方がよいと思います。

OQO model 01+の目次へ戻る

OQO model 01+ TIPS その1


OQO model 01+の覚えておくと良いかもしれないTIPSを記しておきます。

ディスプレイのプロパティの「Setting」を標準の表示に変更し、右下の「Advanced」ボタンを表示する方法です。

別のOQOのドライバ以外のドライバをインストールした状態(ほかのPCからとってきても有効みたいです)で下記のファイルをバックアップします。

c:\windows\system32\desk.cpl

OQOのドライバをインストールした後にバックアップしておいた上記ファイルを上書きします。
これでAdvancedにいけるようになったはずです。

これでSilicon motion製のControl panel(最新版はver.4.52)をインストールすると設定可能になりますが、画面を回転させた際や解像度を切り替えた際(バッテリーで運用しているとき)に表示がブラックアウトする不具合が出るのであまりお勧めできません

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月7日金曜日

OQO model 01+ にWindows Vistaを

OQO model 01+にWindows Vistaをインストールしたらどうなるのか?」と思い、ネットを検索してみましたがそのような事例を扱っているページが見つかりませんでした。

常識で考えればWindows Vistaが要求する性能はOQO model 01+のスペックより(特にグラフィック周りが)かなり高いように思えるものの、Windows Vistaは(普段使っているOSですが、据え置きのノートPCで使っているのであまり恩恵に浴してとはいえませんが)モバイルPC向けの機能やタブレット機能なども充実しているらしいので、インストールしてみると意外に快適だったりするかもしれません。

というわけでインストールをしてみることにしましたが・・・。

結論から言うと無理でした。

(1)DVDから起動・・・画面が真っ黒でいつまでたっても起動する気配なし

(2)Windows XPよりインストール・・・ファイルをコピーしたりして最初の再起動後にディスクエラーが発生し起動しない。

ハードウェアが古いこともありWindows Vistaには対応していないと結論付けて良いようです。

結論付けてはだめだったようです。続編はこちら

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月3日月曜日

OQO model 01+ OSの再インストール

OQO model 01+の再インストールしてみます。
まずは準備として以下のものをそろえます。

(1)OQO model 01+本体(当たり前)+ACアダプタ

(2)付属のOS CD-ROM(写真)

(3)ブート可能なUSB接続光学ドライブ(LF-P567C)

(4)1時間半くらいの時間

接続する光学ドライブはUSBのものでないと(IEEE1394ドライブは)ブートできないらしいです。ここで使用したPanasonic LF-P567C以外にもブート可能なドライブはあると思いますが、あらゆるドライブがブートに対応しているわけではないようですので注意してください。

次にUSB光学ドライブから起動するようにBIOSの設定を変更します。

(5)起動時に[FN]+[2]を押しBIOS設定画面へ

(6)[StartUp]→[BOOT DEVICE]のところでCD-ROMの起動優先順位をHDDよりも高く設定

(7)設定を保存して(自動的に)再起動

次にいよいよ再インストールを行います。

(8)光学ドライブをUSBに接続し、OSのCD-ROMを入れて起動

(9)CD-ROMから起動させると数秒くらい「Press any key to boot CD」という表示が出ますので単独でキーコードの出るキーを押してください(スペースとか)ここで何もキーを押さないとCD-ROMからの起動をスキップしてしまい、CD-ROMから起動できないように見えるので注意

あとは、普通にWindows XPをインストールするだけですが、付属のOSが英語版なため、次の点に注意してください。

・インストール途中のメッセージが全部英語

・入力やロケーション・タイムゾーンなどの初期選択がアメリカ(英語)となっている

・プロダクトキーの入力は必要ない

・ドライバのインストールも勝手にやってくれる

ライセンス同意の後でRegional and Language Optionsを選択するところがありますが、Install files for East Asian languagesのチェックボックスにチェックを入れてください。ここでOKするとインプット形式で日本語IMEを選択できるようになりますので選択しておきます。このあたりでJapanやJapaneseをきっちり選んでおくことで日本語等の環境を確保できます。

大体こんな感じで、Windows XPインストールしたことのある人ならほとんど戸惑わないと思います。

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月2日日曜日

ThinkPad T60(2623-PKJ)でデュアルブート

ThinkPad T60(2623-PKJ)の初期導入OSはWindows Vistaですが、場合によってはWindows XPなど他のOSが必要になるケースがあります。こういった場合はデュアル(マルチ)ブートのシステムを構築すると便利です。

PCでデュアルブートをする方法はいくつかあります。

例えばWindows VistaとXPを共存させたい場合に1つのHDDにパーティションを切ってブートローダーを使用し、起動するOSを選択するという方法があります(HDDを通常1台しか搭載できないノートPCではこの方法が一般的だと思います)。

しかしこの方法だと再インストールのたびにブートローダーの設定が必要になるケースがあるなど結構面倒です(特にWidnwos VistaのOSローダーは編集に専用のソフトが必要(OSに付属)で特に厄介です)。

そんなときに便利なのが2nd HDDベイのHDDを使用したデュアルブートで、もともと装着されているHDD(以下プライマリHDD)と2nd HDDベイに搭載した2nd HDDにそれぞれ別のOSをインストールし、起動時に[F12]キーを押すことでIntel Boot Agentを立ち上げ、起動するOS(厳密にはHDD)を選ぶというものです。

この方法の利点はそれぞれのHDDのMBRやブートセクタなどを弄る必要がないので普段使っているOSに影響を与えることなく複数のOSを導入できるという点です。

実際に手順は以下の通りになります。

(1)プライマリHDDに普通にOSを導入します(リカバリでもOK)。

(2)プライマリHDDをはずし、2nd HDDベイに2nd HDDを取り付けます。

(3)2nd HDDにOSをインストールします。

(4)2nd HDDへのインストールが終わったらプライマリHDDを取り付けます。

(光学ドライブの代わりに2nd HDDを取り付けているのでこちらへのOSインストール時に場合によってはUSB光学ドライブなどを用意する必要があります)

上記の方法でプライマリHDDにWindows Viataを2nd HDDにWindows XPを導入したところWindows Viataからは両方のHDDが見え、Windows XPからはプライマリのHDDが見えないという状態になりました。

Windows XPでプライマリHDDが見えないのはネイティブでAHCIモードを未サポートだからかもしれません。(現状都合が悪いわけではないのでこれ以上追及していません。というより、2nd HDDにはさまざまなテスト環境を構築しているのでむしろこっちのほうが好都合です。両方のOSが認識できるようになるとドライブレターに不整合が出ることが予想されるので、気をつける必要があると思います。)

ちなみに、ブート時に何もしないとプライマリのHDDのOSが起動し、[F12]を押して起動HDDに2nd HDDを選ぶとこちらのOSが起動しますがこれは設定次第で変更することができます。

ThinkPad関係の目次にもどる

OQO model 01+ HDDとCFのパフォーマンス

OQO model 01+に乗せたCFともともと搭載されていたHDDのディスクアクセスパフォーマンスを比較してみました。比較にはCrystalDiskMark 2.1を使用しました。
HDDを搭載しているときはUltra-ATA mode5で動作していましたが、アダプタ+CFに載せ換えた後はUltra-ATA mode2での動作が限界のようです。(機種によってはBIOSのバージョンを変更することでmodeが変わることもあるようですが、OQO model o1+ではどうともならないようです。レジストリを弄っても効果なしです。

CrystalDiskMark 2.1 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/

元から搭載されていたHDD
Sequential Read : 20.986 MB/s
Sequential Write : 17.653 MB/s
Random Read 512KB : 13.727 MB/s
Random Write 512KB : 13.103 MB/s
Random Read 4KB : 0.317 MB/s
Random Write 4KB : 0.900 MB/s

載せ換えたCF
Sequential Read : 25.895 MB/s
Sequential Write : 12.380 MB/s
Random Read 512KB : 25.554 MB/s
Random Write 512KB : 3.671 MB/s
Random Read 4KB : 6.449 MB/s
Random Write 4KB : 0.041 MB/s

載せ換えたCFの最近の値(Ultra ATA mode2では33MB/sが限界のはずですので明らかにおかしい値となっています。本当にこのパフォーマンスが出ていればうれしいですが・・・)
Sequential Read : 121.283 MB/s
Sequential Write : 12.443 MB/s
Random Read 512KB : 118.130 MB/s
Random Write 512KB : 4.041 MB/s
Random Read 4KB : 10.104 MB/s
Random Write 4KB : 0.042 MB/s

CFでSSD化することでレスポンスは上がった感じがしますが、休止状態への移行は明らかに長くなりました。一長一短ですね。

OQO model 01+の目次へ戻る

2008年3月1日土曜日

OQO model 01+ CFを使ってSSD化


HDDをはずした後にCFを使って簡易SSD(Solid State Drive)化してみます。
使用するCFはTranscend製の266倍速8GBのSLC内蔵のものを使用しました。


CFとToshibaタイプP-ATAの1.8インチコネクタの変換アダプタには液晶工房で購入したCF-1.8HDDを使用しました。ジャンパピンの部分のモールドを引き抜いた後に先端をカットして、アダプタ上のCDソケットの上端と同じ高さにしてあります。

CFをアダプタに装着し、基板に触れる部分を絶縁する目的とCFの抜け止めのためにビニールテープを貼りました。


CFとアダプタを装着したところです。ついでにCPUの熱を効率良く排気口へ誘導するために沖電線
クールスタッフを貼り付けておきました。クールスタッフは秋葉原の秋月電子通商で購入してきました。


OQO model 01+の目次へ戻る