ThinkPad T60(2623-PKJ)の初期導入OSはWindows Vistaですが、場合によってはWindows XPなど他のOSが必要になるケースがあります。こういった場合はデュアル(マルチ)ブートのシステムを構築すると便利です。
PCでデュアルブートをする方法はいくつかあります。
例えばWindows VistaとXPを共存させたい場合に1つのHDDにパーティションを切ってブートローダーを使用し、起動するOSを選択するという方法があります(HDDを通常1台しか搭載できないノートPCではこの方法が一般的だと思います)。
しかしこの方法だと再インストールのたびにブートローダーの設定が必要になるケースがあるなど結構面倒です(特にWidnwos VistaのOSローダーは編集に専用のソフトが必要(OSに付属)で特に厄介です)。
そんなときに便利なのが2nd HDDベイのHDDを使用したデュアルブートで、もともと装着されているHDD(以下プライマリHDD)と2nd HDDベイに搭載した2nd HDDにそれぞれ別のOSをインストールし、起動時に[F12]キーを押すことでIntel Boot Agentを立ち上げ、起動するOS(厳密にはHDD)を選ぶというものです。
この方法の利点はそれぞれのHDDのMBRやブートセクタなどを弄る必要がないので普段使っているOSに影響を与えることなく複数のOSを導入できるという点です。
実際に手順は以下の通りになります。
(1)プライマリHDDに普通にOSを導入します(リカバリでもOK)。
(2)プライマリHDDをはずし、2nd HDDベイに2nd HDDを取り付けます。
(3)2nd HDDにOSをインストールします。
(4)2nd HDDへのインストールが終わったらプライマリHDDを取り付けます。
(光学ドライブの代わりに2nd HDDを取り付けているのでこちらへのOSインストール時に場合によってはUSB光学ドライブなどを用意する必要があります)
上記の方法でプライマリHDDにWindows Viataを2nd HDDにWindows XPを導入したところWindows Viataからは両方のHDDが見え、Windows XPからはプライマリのHDDが見えないという状態になりました。
Windows XPでプライマリHDDが見えないのはネイティブでAHCIモードを未サポートだからかもしれません。(現状都合が悪いわけではないのでこれ以上追及していません。というより、2nd HDDにはさまざまなテスト環境を構築しているのでむしろこっちのほうが好都合です。両方のOSが認識できるようになるとドライブレターに不整合が出ることが予想されるので、気をつける必要があると思います。)
ちなみに、ブート時に何もしないとプライマリのHDDのOSが起動し、[F12]を押して起動HDDに2nd HDDを選ぶとこちらのOSが起動しますがこれは設定次第で変更することができます。
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